てるみクラブは社会の縮図かも

てるみクラブの社長が逮捕されたらしい。

逮捕されて収監されたからと言って、失ったお金は帰らない。時間ももちろん帰ってこない。

 

1万円でチケットを売って、
旅行そのものの飛行機代とかホテル代を一括で何部屋とか注文して1人分8000円。

こうすれば、2000円の利益が出るし、通常は2万円なんだとしたら、旅行者もホクホクだ。所謂Win-winってやつか。

ところがどこかのタイミングで、この一括の飛行機の席だか、ホテルだかの手配ができなくなったらしい。だから、1万円でチケットを売って、飛行機代が1万円ホテル代が5千円みたいな状況だったみたい。実際には15000円もかかってるのに、もらえるのは1万円。5千円足りない。じゃあどうするかって言うと、もっと将来のチケットを売れば金ができるじゃん、って話。てるみクラブはじゃんじゃんチケットを売って、直近の旅行費用に充てていたみたい。細かいところは違うと思うけど、だいたいこんな感じだ。

このまま回し続けていけば、事業は廻るような気がしてくる。

使ってしまったチケット代の渡航費はまたチケットを売ればいい。

そう、廻し続けていれば・・・。

自転車のペダルを漕ぎ続けているうちはね。

 

てるみクラブを、許せない!、って起こってる人はいっぱいいるけど、

実は事業って結構似たようなことをやっているよ。世の中の借金で困っている事業主っていっぱいいるけど、多分似たようなことをやらかしてる。

多分、赤字で仕事を受けて、その補填を次の仕事で、その次の仕事の補填はその次の次の・・・って。

1階の仕事で完結するのなら、自転車は倒れたりしない。

でも実際にはドンドンドンドン加速していかないとならない。客も待ってくれないからね。

結局てるみクラブは逮捕された。でももしかすると、あの自転車から降りたことでホッとしているかも。あれは地獄だったよね、って思ってるかも。

で、「許せん!俺のチケット代を返せ!」って怒ってる人も自分の会社がおなじことやってるかもしれないんだよな。

こないだテレビで言ってたんだけど、舞台の興行とかも次回作の資金を使っていたりするんだって。映画も。。。

みんなでぐるぐるぐるぐる。廻ってるだけなのかもしれないね。

ぐるぐる廻してるだけで、なんか儲かる。そしてお金はかかる。

とっても妙な感じだ。

でも多分、こっちのほうが健全なんだろう。

必死で漕いで。それで破綻したとしても。君は頑張った、とか言われるんじゃないかな。

誰も責任は取ってくれないけどね・・・。